所在地 長野県塩尻市大字宗賀字洗馬2899
Tel/0263-52-2546 Fax/0263-53-5212
住 職 森 剛史 (法名 釋専意)
聖徳山萬福寺は、塩尻市の宗賀洗馬(中山道洗馬宿)にあるお寺です。JR洗馬駅にほど近く、背後に奈良井川が流れる、自然豊かな場所にあります。木曽の山々が連なる木曽谷の出入り口にあたるので、クマ、イノシシ、カモシカ、サル、リス、キツネ、タヌキなどなど、多くの野生動物が出没し、夜はフクロウの鳴き声も聞こえます。標高780メートルの高地にあるので、昔は真夏でも日中30度超えることが稀だったそうですが、温暖化が進んだ今でも熱帯夜はほぼありません。冬季の積雪はそれほど多くはありませんが(たまに南岸低気圧の大雪で一日で50センチ降ったりします)、気温がマイナス15度以下まで下がることもあり、冬場の環境は厳しい所です。
寺の歴史については、幕末から明治中期の頃に一時衰退したこと、昭和7年(1932年)の洗馬大火で資料が散逸したこと、などの影響で詳しい寺伝が十分に伝わらない実情がありますが、『宗賀村誌』によると、文明年間に蓮如上人が飛騨より善光寺に参る際、乗鞍山麓番所ヶ原銀山に立ち寄り、のちに萬福寺初代となる円退の祖父がその地の寺より蓮如上人に従って松本平から洗馬に入り、萬福寺の礎が築かれたといわれます。その後、寛永2年(1625年)に円退によって萬福寺が開かれ、江戸時代は寺運隆盛し、木曽福島の代官であった山村氏の子女が萬福寺に嫁ぎ、その際、赤門(初代)が建てられたとされています。
江戸末期からの寺勢衰退に伴い、しばらく住職不在の無住寺院となっていましたが、幸い、明治維新の廃仏毀釈による廃寺は免れました。明治36年(1903年)、当時の波田村了泉寺より金井実道が入寺、再興され、その後、金井俊英、金井正俊が住職を継承し、寺を護持してきました。先代住職佐々木正の時(2004年)に本堂に隣接する講堂と付属部分が建築され、その後2015年には庫裡が再建されて現在に至っています。なお、本堂は、洗馬宿の大半が焼失した洗馬大火においても、多くの方の尽力で焼失を免れた貴重なものです。
お寺の行事
報恩講 毎年11月7日
同朋の会 不定期開催
除夜の鐘 12月31日
修正会 1月1日(除夜の鐘から引き続き)
お問い合わせ
所在地 長野県塩尻市大字宗賀字洗馬2899
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