京都、真宗本廟(通称:東本願寺)を本山とする真宗大谷派は全国を25教区に分けて活動しています。長野県は東京教区に属していて、その長野県を6つの組(そ)に分けています。私たち長野5組(安曇野市・松本市・塩尻市の寺院10ヶ寺)は組教化委員会を中心に、門徒研修会や公開講座など様々な活動をおこなっています。

 このホームページでは、私たち長野5組の活動や組内寺院の紹介をしています。長野県内に住んでいるけど行事には参加できますか?等々、分からないけれど直接は聞きにくい事柄が多くあると思いますので、このホームページをぜひご覧いただければと思います。

長野5組テーマ  聞こう、念仏のこころ

①長野5組教化方針について 

    2023年3月、4月宗祖親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要

 長野5組では、2005年度より新たな体制で組教化委員会が出発しました。この新体制のもと、2011年に「今、いのちがあなたを生きている」をテーマに「宗祖親鸞聖人750回御遠忌法要」が厳修されました。この法要を迎える姿勢が「親鸞聖人に人生を学ぶ講座」をはじめさまざまな事業を展開し、2010年には組での「お待ち受け法要」を勤め、御遠忌本山参詣へとつなげることができました。この取り組みにより、組教化事業が活性化されたことであります。

 各部門の教化事業は、御遠忌後も新たな事業を含め積極的に推進し、人材の誕生につながる聞法の場を開いてきました。これらの活動は、「人の誕生」と「場の創造」の願いをもって活動してきた結果であったと思います。

 2023年春には「宗祖親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要」が「南無阿弥陀仏 人と生まれたことの意味をたずねていこう」のテーマのもと厳修されます。この慶讃法要をどのように迎えていくのかが、今期の組教化委員会の歩みの方向になると思います。しかしそれは、慶讃法要を迎えるためだけではなく、ご門徒と共に各寺院の場で親鸞聖人が顕わされた「浄土の真宗」を今一度確かめていく機縁にするべきです。

 本来1ケ寺1ケ寺で開かれてきた聞法の場は、全国的に見ても停滞している状況にあります。このような状況は、ご門徒とお寺との関係を希薄にすることになり、結果「報恩講」の参詣の減少につながっているように思います。長野5組内においても、お寺を取り巻く環境が大きく変化し、お寺と地域社会の関係や、ご門徒とお寺のつながりの形も変化しています。

 そのような状況の中、組教化委員会は共同教化によって、お念仏のこころを聞く場を開き、お寺とご門徒や地域の人びととの関係性を築く役割を担うことを肝要としていきます。

 最後に、2020年始めより感染が拡大したコロナ禍にあって、今までと同じような取り組みができない状況にあります。「新しい生活様式」が求められる中、教えを聞いたものが語り合って確かめる、「寄り合い談合」の場をもつことはますます難しい状況であります。このような状況の中、聞法の場を担う「朋」を生み出していく教化活動を模索していくと同時に、「新しい教化スタイル」を見出していくことも組教化委員会の大きな仕事になります。昨年度はオンラインシステム(ZoomやLINE等)を活用して会議や門徒のつどい等を開催致しました。開催できないからと立ち止まったままではなく、またオンラインか対面かという対比の判断ではなく、コロナ禍が納まったとしても活用すべきは活用しつつ、共に悩みながらも聞法の場を開いていく歩みが大切であります。

②今期(2020年7月~2023年6月)組教化委員会事業推進の要点と方向

 宗門の主な施策に「帰敬式実践運動」があります。「本願念仏に生きる人の誕生」の第一歩として、真宗門徒の皆様に「帰敬式」を受式していただくことを組の教化事業の要点として推進して参りました。

 具体的な動きとしては、慶讃事業企画運営委員会と連携して「慶讃法要」団参時に一人でも多くの方に「帰敬式」を受式していただき、法名を名告っていただくことを目指しています。しかし、ただ帰敬式を受式していただくことだけが目的ではなく、慶讃法要団体参拝までに2回の「帰敬式講座」を開催し、法名を名告ることの意味や、真宗門徒の生活として、お内仏の荘厳や日々のお勤めについても学んでいただく機会を設けます。

 帰敬式受式後は、法名を名告られた方の活躍の場として、以下の活動を取り組んでいただきたいと思います。そして、この活動を通して、お寺や長野5組との関わりを深くしていただくことを願いとします。

 ①仏弟子として本願念仏に生きる歩みを確かめていただく機会としての聞法の場を

  共に開いていただく。

 ②真宗門徒として寺院との繋がりをもっていただく。

 ③共に聞法し、歩んでいただく同朋へ呼びかけていただく。

【現在各部門で進めている組の主な教化事業】

 〇教化委員会総会

   組の教化方針を検討し、教化事業の点検・総括をする

 〇育成員研修・同和研修旅行

   テーマを設けて、育成員並びにご門徒と研修する。また現地へ赴き研修する。

 〇真宗門徒のつどい

   門徒会、推進員が中心となって、真宗門徒の聞法会を開催する

 〇女性のつどい

   女性スタッフが中心となって真宗門徒の聞法会を開催する

 〇子ども会

   青少年教化に基づき、子ども達と遊びを通して仏法に触れてもらう場を開催する

 〇組報「共に歩まん」の発行

   組のご縁のある方々へ教えを伝え、事業の呼びかけと報告を紙面にて行なう

 〇組HP(ホームページ)の運営

  現代の情報収集の手段としてのインターネットでの教化伝道、広報等を行なう